「スペインレポート」 by 渡邊 崇仁

第6回

バルサがプレミアリーグの強豪リバプールと対戦 

チャンピオンズリーグの決勝トーナメント組み合わせ抽選会ほど興味深いものはない。16チーム全てがヨーロッパの強豪。どこと当たっても油断できない相手が揃っている。特にバルサとR・マドリーが2位通過した事で面白味が増した。結局、バルサはリバプール。R・マドリーはB・ミュンヘンとの対戦が決まった。

 今回のチャンピオンズリーグはセルティックの中村選手が大活躍したことで日本でも注目が高まっていると思う。スペインでも中村選手の名前はかなり知られている。こちらの人にとっては発音しにくく名前も覚えにくいアジア人の名前だが活躍すればみんな覚えてくれる。特にマンチェスター・U戦でFKから2ゴールあげたのは大きかった。セルティックと同組だったベンフィカ戦(第2戦)はベンフィカサポーターのポルトガル人友人達とバーで試合観戦したが、この試合でも中村選手がセルティックの全3得点に絡む活躍。「中村がなんかやったら覚えとけよ」と冗談で友人から言われていたが、本当に中村選手の一人舞台といった試合だった。

 さて、バルサの話に戻ろう。1次リーグでは因縁のチェルシーと同組に入り注目が集まった。3年連続チャンピオンズリーグで顔を合わせた両チーム。第2戦カンプ・ノウの試合は両チームの意地と意地のぶつかり合いだった。私も運良くスタジアムで観戦できたのだが、最後にチェルシーFWドログバがロスタイムに同点ゴールを入れたときは10万人の観客がシーンと静まり返ったのが印象的だった。結局バルサは1位通過をチェルシーに許し、グループ2位でベスト16に滑り込んだ。

 そして、決勝トーナメントベスト16で対戦するのがイングランドのリバプールだ。リバプールの監督はスペイン人のベニテス監督(元バレンシア監督)。さらに、GKレイナ(バルサ出身)、DFファビオ・アウレリオ(元バレンシア)、MFチャビ・アロンソ(元レアル・ソシエダ)、FWルイス・ガルシア(バルサ出身)などスペインリーグ経験者が他にも数選手存在している。

 手の内が知られている相手だけにバルサにとってはやり難い試合だろう。このリバプール、カップ戦などの一発勝負にはとても強く粘りもある。2005年には決勝で大逆転の末ACミランを破り優勝に輝いたのは記憶に新しい。とにかくロングボールと中盤のつなぎをミックスした‘イングランド・スペイン流サッカー’が魅力だ。また、中盤からのリーセ、チャビ・アロンソのロングシュートも脅威である。

 2年連続チャンピオンズリーグ制覇を狙うバルサが最初にホームで戦うので2点差くらいは付けておきたいものだ。第2戦、敵地アンフィールドではリバプールサポーターの‘You’ll never walk alone’の大合唱に後押しされリバプールが強さを発揮するだろう。第1戦が1点差や11だとリバプールが有利な状態でホームの試合をむかえてしまう。尚、第1戦は221日(水曜日)カンプ・ノウ(バルサホーム)、第2戦は37日(水曜日)にアンフィールド(リバプールホーム)で行われる。

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著者の紹介:

渡邊 崇仁

 六浦少年SC〜横浜栄FC〜日大高校サッカー部に進む。 日本大学国際関係学部でサッカー好きという理由からスペイン語を第一外国語で学ぶ。大学卒業した2003年の9月にスペインのバルセロナへ。現在は旧ヨハン・クライフスポーツ・ビジネス学科で勉強しながら、スポーツ新聞の翻訳やサッカーの話題で楽しむ毎日を送る。(現在、スペインのスポーツし「マルカ」の翻訳を「livedoorSports」に掲載されています。http://news.livedoor.com/article/detail/3029458/が日本でもご覧になれます。