「スペインレポート」 by 渡邊 崇仁

第5回

リーガ・エスパニョーラ2006-2007シリーズ開幕 

スペインリーグが、約2ヶ月間のバカンスを終えて開幕した。プレシーズンで各チーム補強を行い、毎シーズン驚きの選手獲得合戦が行われる。ヨーロッパの移籍市場は、8月31日まで開かれているため、ぎりぎりで大物獲得という事も多々ある。

チャンピオンズリーグ、リーガ、国王杯、世界クラブ選手権優勝を狙うバルサは、チェルシーからグジョンセン(アイスランド代表)を獲得し、ラーションの抜けた穴を埋めた。ユベントスからは、両サイドバックでプレーできるザンブロッタ、センターバックのテュラムが加入し、レギュラー争いはし烈だ。ライカールト監督は、毎試合、選手をローテーションしながら厳しい日程を乗り越える昨年のやり方を継続するであろう。

一方、不甲斐ない出来でタイトルから遠ざかっているR・マドリー。カルデロン新会長体制になり、スポーツ・ディレクターには元R・マドリー選手のミヤトビッチ氏が就任。ユベントスからカペッロ監督を招き、‘勝つ’チームへの改革が進んでいる。ユベントスからはカンナバーロ、エメルソン。オリンピック・リヨンからは、ディアラ(マリ代表)。マンチェスター・Uからファン・ニステルローイ(オランダ代表)を獲得し、ジダン(引退)が抜けた新R・マドリーの今後が注目される。

バレンシアは、モリエンテス(リバプール〜)、デル・オルノ(チェルシー〜)といった大物スペイン人選手の獲得に成功している。昨シーズン、セリエAのエンポリで18ゴールをあげ得点王争い2位になったタバーノ獲得もバレンシアの得点力アップにつながるだろう。

名門チームでありながら低迷が続くアトレティコ・マドリーは、オサスナから元メキシコ代表監督でもあるアギーレ監督と契約。チーム大改革に乗り出している。昨シーズン、チャンピオンズリーグベスト4入りを果たしたビジャレアルは、ニハト(トルコ代表、R・ソシエダ〜)、ピレス(元フランス代表、アーセナル〜)を獲得するなど、今シーズンも台風の目になるだろう。ヨーロッパスーパーカップでバルサを粉砕した(3−0)セビージャも得意のカウンターサッカーは健在。優勝争いに参戦する可能性は強い。

本命はテクニックとフィジカルの強さを兼ね備えたバルサに間違いない。R・マドリーは、カペッロ監督のサッカーがチームに浸透するかが鍵となるだろう。そして、失いかけているサポーターの信頼を取り戻すことが最重要である。この2強にバレンシア、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、セビージャ、アトレティコ・マドリーといった所が後を追う形で今シーズンも進むと思われる。

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著者の紹介:

渡邊 崇仁

 六浦少年SC〜横浜栄FC〜日大高校サッカー部に進む。 日本大学国際関係学部でサッカー好きという理由からスペイン語を第一外国語で学ぶ。大学卒業した2003年の9月にスペインのバルセロナへ。現在は旧ヨハン・クライフスポーツ・ビジネス学科で勉強しながら、スポーツ新聞の翻訳やサッカーの話題で楽しむ毎日を送る。(現在、スペインのスポーツし「マルカ」の翻訳を「livedoorSports」に掲載されています。http://news.livedoor.com/article/detail/3029458/が日本でもご覧になれます。